笑顔になる〜人生晴れたり曇ったり!

2007年にがんサバイバーとなりました。笑顔である事の大切さ、難しさを実感。いきている事の素晴らしさと喜びを多くの人に伝えたい。そんな ブログです。

夏・夢・甲子園

f:id:ninjinpia:20170717201752j:image

 

またまた投稿が空いてしまった…。

 

先月はやはりココロのざわつきが大きくなっていたかもしれない。

10年経ったと言うのに。

 

闘病をするのに子どもが大きな力になったことは間違いなくて。

支えにしてしまって申し訳ないとも思うのですが。今は感謝の思いでいっぱい。

 

告知をした夜こっそりと泣いた娘とは対照的な息子。

 

小学4年の息子にはいつ、どのように告げるか…そのタイミングが見つけられずにいた。

しかし、周りの空気から感じ取ることは大きかったようで、

何も自分だけが知らされていないことからか、だんだん荒れてきた。

それは家でも学校でも見受けられるようになり…。ある日、喧嘩ごしに伝えてしまった。

 

否定して欲しかった事実を告げられたからか、母が死んでしまうのではないか、

いろんな感情がふきだしてきたのだろう、大泣きをし、大暴れをし…半日続いた。

庭へ出ては、大きな木を叩いたり蹴ったり…うちの中へ入っては、手足をジタバタしながら泣いたり…

どうしよう、と思っていたのだが…まだ術後すぐの身、横になって眺めるか椅子に座って待つしかなく。夕方になり落ち着き、一緒に食事をし、夜は私の布団で寝たい、と言ってきた。

「母さんは、死んでしまうの?」と涙を浮かべて聞いてきた。

「死なないよ。死なないためにこれから治療もするんだよ。」

「でも、髪が抜けたら、ハゲになるよ。」

「髪の毛は元どおりに生えるんだよ。でも、髪の毛が抜けるのが嫌で治療をしなかったら、

病気に勝てないかもしれないんだよ。」

「うん、わかった。絶対死なないでね。」

「うん。絶対死なないよ。」

「僕、野球をもっと頑張って上手になって、甲子園に連れて行ってあげるから

    絶対死なないでね。」

そんな会話をした。

 

中学・高校と野球を続け、高校球児を支える母として、楽しい時間もいっぱい過ごした。

 

 

高校3年生の夏、

「いっぱいありがとう。残りあと少し頑張るよ。

 オレの夏が終わったら、今度は母さんも自分のやりたいことやったらいいよ。」

 息子から感謝と母へのエールの言葉。

「そうなの?ありがとね。じゃ、母さんも頑張ろうかな」と言うのが精一杯。

 

息子の甲子園の夢は叶わなかったけど、

最後の試合では、先発投手としてマウンドに立ち、勝ち投手となった。

こっそり密かにこれが母の自慢。

 

この夏の季節になると、フッと思い出すのです。

ありがとね、母さんも頑張ってるよ。